北陸地方は、日本国内では、地域的に曇天率が高く、他の地域と比べると一般的に湿度が高いので、繊維産業が栄えてきました。(梅雨時と秋雨、冬の降雪時が湿度の高い時期です。)
(他に豊富な電力(当時の水力発電)があったことも理由としてあげられます。)
湿度が高いと、(空気中に電気を逃がし安いので)静電気が発生しにくく、糸の毛羽が少しあっても、水分で毛羽が丸まって毛羽同士がくっつきにくく、生産しやすいという利点があるからだと思います。
静電気は、動かないものには発生しません。
物体が動くことにより異種の物体同士の摩擦によって電子の電気的特性がプラスまたは、マイナスに片寄ることで、帯電します。
例えば、ナイロン・レーヨン・ウールはプラスに帯電します。
また、ポリエステル・ポリプロピレン・アクリルは、マイナスに帯電します。
だから、ジャガード織ゴム(ジャガードゴム)や、カラー織ゴム等の平ゴムベルトで、ナイロンとポリエステルの交織や、経糸・緯糸が同じでも、D.C.Y(ダブルカバードヤーン⇒FTYの1種)のカバード糸の種類が違い帯電が違う場合は、静電気が発生して、糸がまとわり付いて、糸切れしやすく、非常に生産しにくく生産効率も悪くなります。
また同種の糸であっても、金属や、ゴム製のローラー等で摩擦することで静電気が起きる場合もあります。まとわりついたりして、不良の原因となります。
(ナイロンスピンテープなどでウレタン製巻上ロールに巻きつきが起きやすいです。静電気のほかに、薄くて目付けが軽いことも要因としてあげられます。)
静電気の対策としては、加湿器等で水蒸気を発生させて、湿度を高くして空気中の水分へ電気を流して(逃がして)静電気を防ぐ方法があります。
また、糸に帯電防止剤を塗布して、吸湿性を増したり、イオン性を付与して糸の表面に電気を流して(逃がして)静電気の発生を防ぐ方法もあります。
また、高電圧の除電バーを取り付けて発生する静電気を取り除く方法もあります。
(静電気って、本当に厄介なものですね。人間も動くので、乾燥する季節には、衣類等との摩擦で帯電して、ドアノブなどで放電してビリッときて嫌な思いをすることもありますね。
(また、静電気で、AV電子製品(液晶画面等)にホコリがついたりすることもありますね。)
●帯電列
+ プラスに帯電しやすいもの
アスベスト
ガラス
雲母
ナイロン
ウール
アルミニウム
紙
スチール
ニッケル・銅
銀
アセテート・レーヨン(スフ)
ポリエステル
セルロイド
ポリウレタン
ポリエチレン
ポリプロピレン
塩化ビニル
シリコン
テフロン
- マイナスに帯電しやすいもの
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